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能登の復興を動かす住める駐車場田舎バックパッカーハウスが車中泊拠点として再始動

(出典:Carstay株式会社

2024年1月の能登半島地震で大規模半壊となった「田舎バックパッカーハウス」が、2025年春、住める駐車場として本格的に再始動した。Carstay株式会社との連携により、宿泊施設の減少や二次交通の不足といった奥能登の地域課題に応じながら、キャンピングカーによる中長期滞在型の新たな旅のかたちである「バンライフ」を支える拠点として再構築された。

敷地内のキャンピングカースペースは従来の4台から10台へと拡張され、カーシェア車両も順次導入される予定である。各車両は、宿泊機能を備えた動く部屋として素泊まりでの利用が可能で、宿不足が深刻な奥能登において柔軟な受け入れ体制を担う。また、車内では睡眠だけでなく仕事も行えるプライベート空間として活用でき、能登空港や穴水駅での受け渡しにも対応している。移動手段としての機能も果たし、観光支援と交通の選択肢拡充の両面から地域に寄与しており、地震や豪雨などの有事の際には、防災シェルターとしての役割も期待されている。

(出典:Carstay株式会社)

施設内には電源、シャワー、Wi-Fiを完備したワークスペースなど、生活・就労に必要なインフラが整っており、短期の旅行から長期滞在まで幅広いニーズに対応する設計となっている。特に、15日以上の滞在を前提とする「バンライフ・ステーション」では、キャンピングカーを動く住居として活用し、地域に根差した滞在が可能となっている。

加えて、施設内のワークスペースは予約制で地元住民やバンライファーに開放されており、地域との接点を生む場としても機能している。また、駐車スペースはキッチンカーなどの動く商用施設にも転用可能で、イベント開催など地域住民との交流にもつながっている。さらに、短期滞在が可能なシェアハウス兼オフィススペースも提供しており、移住検討者や出張者にも柔軟に対応できる環境が整備されている。

今後は、動く宿と暮らしの機能を融合させた空間としてさらに進化させ、奥能登における持続可能な観光と地域活性の中核を担っていく構えである。

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