WHILL株式会社は、2024年9月10日から小田原城址公園内で、免許不要で歩道を走行可能な近距離モビリティ「ウィル」のレンタルサービスを開始すると発表した。本サービスは、高齢化や多様化が進む社会において、公園の広大な敷地を快適に散策できる移動環境を整えることを目的としている。
小田原城址公園は、地元住民や県外、国外からも多くの人が訪れる観光地であり、春の桜の名所としても知られている。しかし、敷地の広大さがゆえに、高齢者や長距離の歩行が困難な人々にとっては、公園内にあるさまざまな見どころに容易にアクセスすることが難しいという課題があった。こうした背景を受け、より多くの人々が公園を楽しめるようにウィルのレンタルサービスを導入する。
今回採用されたプレミアムモデル「WHILL Model C2」は、高い走破性と小回りの利く設計で快適な乗り心地を提供する。操作は簡単で高齢者や体力に自信がない人でも、同行者と同じペースで公園内を散策できる。
ウィルのレンタルプランは、2時間1,000円で、障がい者手帳を持参すると500円に割引される。貸出・返却場所は小田原市観光交流センターで、事前に電話での予約が可能である。ただし、小田原城の天守閣内での使用はできず、エレベータも設置されていないため注意が必要だ。