(出典：WHILL株式会社)
WHILL株式会社は、免許・ヘルメット不要で歩行領域を走行できる近距離モビリティ「WHILL（ウィル）」のレンタルサービスを、鈴与商事株式会社の子会社、鈴与レンタカー株式会社で開始したと発表した。東海地域のレンタカー会社としては初の導入であり、秋の行楽シーズンに合わせて新たな移動体験を提案する。
観光庁の発表によると、訪日外国人旅行消費額は2024年に過去最高の8.1兆円を記録し、国内旅行も依然として高い人気を維持している。静岡県においても2023年度の観光交流客数は前年度比111.8％と増加しており、観光市場は拡大傾向にある。こうした中で、レンタカーとマイクロモビリティを組み合わせたシームレスな移動が注目されている。
(出典：WHILL株式会社)
今回採用された「WHILL Model F」は、折りたたんで車に積み込みやすく、徒歩と同じペースで走行できる軽量設計のモビリティである。観光地での散策時にも周囲の景観に馴染むシンプルなデザインが特徴で、体力に不安のある方や長距離移動が難しい方でも快適に観光を楽しめる。
レンタルは「オリックスレンタカー静岡駅前店」「オリックスレンタカー三島店」で提供され、レンタカーとセットで事前予約制だ。利用当日に同意書を記入すれば、誰でも気軽に借りることができる。体重115kg以下、操作に必要な注意力を有する方を対象としており、安全性にも配慮されている。
WHILL社は今後も鈴与レンタカーとの連携を強化し、観光地や地域交通における「ラストワンマイル」課題の解決を目指す。レンタカー利用とウィルの活用を組み合わせることで、観光地での新しい移動の形を実現し、誰もが自分らしく移動を楽しめる社会の実現に貢献していく。