WHILL株式会社と京都バリアフリーツアーセンターなどを運営する株式会社サポートどれみは、2024年9月27日から京都市中心エリアにおいて近距離モビリティ「WHILL」（ウィル）の移動サービスを開始することを発表した。この取り組みは、国内外の観光客の増加、高齢化の進展、ユニバーサルツーリズムの機運の高まりを背景に、凸凹道や勾配のある伝統的な京都の街並みで、誰もが気兼ねなく快適に移動できる環境を整備することを目的としている。
ユニバーサルツーリズム市場は、現在、国内で3,000万人とされ、旅行のアクセシビリティが改善されると市場は1.5倍に拡大すると見込まれている。この市場拡大は、法改正による「合理的配慮の義務化」と増え続けるインバウンド需要に支えられている。
今回採用された「WHILL Model C2」は、その走破性、乗り心地の良さ、小回りの利きやすさで知られ、電動機能により自力で簡単に操作できる。長距離歩行が困難な人や一時的な怪我をした人、車椅子を押す家族などが、体力や周囲を気にせず、自由に京都の名所や観光スポットを楽しむことができる。
サポートどれみでは、より気軽にウィルを利用できるようにカフェ「SPRING」での半日または終日のレンタルプランを提供する。また、京都バリアフリーツアーセンターを通じて申し込むことで希望の場所でウィルを受け取ることができる。これにより、訪問者は京都旅行をより計画的かつ効率的に楽しむことができる。
WHILL社とサポートどれみは今後も、京都をはじめとする他地域の観光団体と連携を深め、全ての人がいつでもどこでも安心して近距離移動できる社会の実現を目指す。