(出典：WHILL株式会社)
ＭＮホールディングス株式会社傘下の甲斐日産自動車株式会社と、同じく傘下でレンタカー事業を展開するレンタルギア山梨株式会社は、WHILL株式会社と連携し、2025年9月12日より免許・ヘルメット不要で歩行領域を走行する近距離モビリティ「WHILL」の網羅的な取り扱いを開始すると発表した。販売とレンタカーを組み合わせた導入は山梨県で初となり、日常・非日常を問わず「徒歩」をカバーする安心快適な移動環境を構築する狙いである。
(出典：WHILL株式会社)
日本では高齢化が進み、国内65歳以上人口が総人口の3割に迫るほか、訪日客数も過去最高を更新するなどインバウンド需要も旺盛である。山梨県においても高齢化率の上昇や免許返納後の交通手段不足が課題となる一方、外国人観光客が押し上げ要因となり観光消費額が拡大し、自然や観光資源を満喫する高付加価値旅行ツアーが組成されるなど動きが活発化している。こうした背景のもと、誰もが移動しやすいモビリティ社会づくりが急務となっている。
甲斐日産では、免許・ヘルメット不要で歩行者扱いのウィル全4モデル（スクーター型「WHILL Model R」「WHILL Model S」、チェア型「WHILL Model C2」「WHILL Model F」）を県内7店舗に配備し、試乗から購入相談、アフターサポートまでを提供する。免許返納の有無にかかわらず、外出目的や移動距離に応じた最適なモビリティを日常の「足」として提案し、新たな移動習慣の普及を目指す。
同時にレンタルギア山梨では、コンパクトに折りたためる「WHILL Model F」を導入し、日産自動車系列レンタカー会社として初の貸出サービスを展開する。レンタカーを降りた先でも自分のペースでその場のひとときを満喫したい、移動に不安を抱える家族を気軽に誘いたい、毎日は乗らないが必要なときに一時的に利用したい、といった声に柔軟に応える形である。
3社は今後も、移動を支える立場としてそれぞれの強みを活かし、県内地域や周辺エリアで過ごしやすい環境づくりを進め、あらゆるニーズを網羅的にカバーすることで、さらなる地域活性化や魅力向上に寄与していくとしている。