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baybike×HELLO CYCLING、横浜市内94カ所でシームレスな自転車移動が可能に

(出典:OpenStreet株式会社)

横浜市は、株式会社ドコモ・バイクシェアおよびOpenStreet株式会社と連携し、「横浜市シェアサイクル事業」の一環として、異なる事業者の車両でも共通のポートで利用・返却が可能となる「共同ポート」の運用を2025年6月2日より開始した。シェアサイクル業界において、複数事業者の自転車を相互利用できる「共同ポート」の導入は全国初の試みである。

この取り組みでは、株式会社ドコモ・バイクシェアが展開する「baybike」と、OpenStreet株式会社の「HELLO CYCLING」の2事業者が連携する。利用者はこれまで通り、それぞれのアプリを使用するだけで、登録済の自転車を任意の共同ポートで借りたり返却したりすることができるようになった。

初期導入区域としては、鶴見区・神奈川区・西区・中区・南区・保土ケ谷区・磯子区の一部エリアで、計94カ所に共同ポートが設置されている。対象ポートには専用のサインが掲出され、視認性にも配慮されている。市では今後、2025年度中にこの共同ポートを市内全域に拡大する計画を掲げている。

シェアサイクルは、都市の回遊性向上や二次交通の充実、CO₂削減など、多面的な効果が期待されるモビリティ手段である。しかし、これまで事業者ごとの利用範囲が限定されていたため、シームレスな移動の妨げとなるケースもあった。今回の取り組みにより、利用者は市内をまたいだ自転車の利用が可能となり、移動の自由度が大きく向上した。

行政と民間が連携して公共交通の補完を目指すこのモデルは、今後、他都市での展開にも注目が集まる。横浜市においては、MaaSの推進に向けた重要な一歩となると同時に、持続可能な都市交通の新たな形を提示する先進事例といえる。

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