物流業界は2024年問題を前に、人材不足に直面している。この問題は、2024年4月1日から適用される時間外労働時間の上限規制を指し、物流会社の売上減少やドライバーの労働力不足といった影響を及ぼすと予想されている。207株式会社の調査によれば、現在、配送員の52.4%が12時間以上の長時間労働をしており、週に6日以上働いていることが明らかとなっている。そこで同社は、国内最大級の配送業務を支援するアプリ「TODOCUサポーター」を通じて新たなサービスを開始した。
「コスモMyカーリース」に電気商用車「ASF2.0」が新登場!環境に優しい脱炭素社会への一歩
同社は、2023年6月22日、配送員向けのカーリースサービス「TODOCUサポーターのカーリース by 箱バン.com」を開始した。これは、自動車リースを展開する株式会社タカラコーポレーション(本社:東京都板橋区、代表取締役:中嶌洸悦)との業務提携を経て実現された。本サービスにより、高品質な車両を業界最安水準でリースすることが可能となる。
207株式会社は、これまで4万人以上の配送員に対し、配送効率化アプリ「TODOCUサポーター」を提供。その中で、ユーザーから配送車両の調達に関する悩みが多いことに注目した。具体的には、高額なリース料を払い続けることや、一括での車両購入の難しさである。そこで今回、これらの問題解決へ向けてサービスの開始に至った。
このサービスは、業界最安水準のリース料金、黒ナンバー取得の無料代行、ニーズに合わせたプラン提案、独自の審査基準という特徴により、利用者はコスト負担を軽減しつつ配送車両を調達できる。さらにこのサービスは、物流業務への進出を検討しているが、資金的な制約から挑戦できていない潜在的な人材の参入障壁を下げることで、配送業界の人材確保の一助にもなるだろう。
カーリースサービスの提供は、こうした問題を緩和する手段となり得る。配送員がコスト負担を軽減し、収入が増加すれば、就労継続率の向上に寄与する可能性があるからだ。業界全体が直面する問題に対し、今後もテクノロジーを駆使して解決策を提供していくことに、期待が寄せられる。