今年7月。秋田県レンタカー協会では3日間にわたり、県内の3箇所にて損保ジャパンの講師を招き「自動車事故対応セミナー」を開催した。
先日、北海道登別市の温泉街でワンボックスレンタカーが横転する事故が発生した。車内には子供をふくむ家族6人が乗っており、レンタカーでの家族旅行の最中だったと言う。こうしたレンタカー貸出時の事故に際し、どのように対応するかは事業者にとって無視できない重要な課題だ。
秋田県レンタカー協会では、「貸出中の事故受け付け」に関する悩みや疑問を解決するため、2022年7月5日から7日にかけて、「自動車事故対応セミナー」を実施した。会場は秋田市、横手市、大館市の3箇所で、延べ57名の関係者とスタッフ4名が参加したと言う。
セミナーでは、損保ジャパン株式会社東北保険金サービス部秋田保険金サービス課の神原雅人氏が講師に招かれ、貸し出し中の事故受付をテーマに座学とロールプレイングが行われた。参加者からくじ引きで選ばれた2組が実際に事故発生時のやりとりをロールプレイした後、講師が模範的な対応を披露。その後、事故を防止するためのポイントをまとめたDVD鑑賞があり、最後に質疑応答の時間が持たれた。質疑応答では個別のケースに応じた問いかけの方法や、顧客が緊急搬送された際の対応、最低限聞き出すべき情報などに関する質問が行われたという。
今回のセミナーは県レンタカー協会が「賛助会員との共催研修」として事業活動計画に掲げているもので、会員が日常業務で必要とされる知識や技術をカリキュラムに組み込み、協会全体のレベルアップを図ることを目的としている。県レンタカー協会では今後もセミナー会員が希望するようなカリキュラムを検討し、セミナーを実施していく方針だ。