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無料駐車場を利用したレンタカーの料金未払い どう防ぐ?

コロナ禍で、三密を避けるためにレンタカーの需要が高まっている昨今。しかしその一方で、コインパーキングとレンタカーをめぐるトラブルが発生している。

1月20日、 那覇空港の有料駐車場料金の支払いを不正に免れたとして、レンタカー会社代表と従業員、計4名が詐欺の容疑で書類送検された。

警察の調べによると、彼らは2021年の10月28日から翌日にかけて、那覇空港駐車場の代金1,600円分の支払いを不正に免れた疑いが持たれている。容疑者らは駐車30分まで無料となるコインパーキングのシステムを悪用していた。彼らが取った手法は以下の通りだ。

①事前に駐車場内にレンタカーを駐車しておく。
②利用客が出庫するタイミングで、別の車を入庫する。
③ ②で発券された駐車券を出庫する客に渡す。

今回は一晩中駐車していたレンタカーが無料で出ていったことを不審に思った職員が通報し、事態が発覚した。容疑者らは同様の手口を数年前から繰り返していたとみられている。なお、通報された際に車両に乗っていた利用客は事情を把握していなかった。

駐車場を使用したレンタカーの受け渡しは管理規定で禁止されており、違反した場合は詐欺の容疑で10年以下の懲役が課せられる。2年前、名古屋の駐車場でもレンタカー会社の職員が市営の駐車場代金170万円分の支払いを不正に免れるという事件があった。

コロナ禍より、密を避けられる車での旅行が流行っている現在。必然的にレンタカーの需要も高まっている。そんな中、こうした一部の悪徳業者による違反行為は、業界全体のイメージの低下につながりかねない。

今回摘発されたレンタカー会社は沖縄の県レンタカー協会に所属していなかったが、白石会長は不正利用は許されないとして、「各社に指導を徹底したい」とコメントしている。