JAF(日本自動車連盟)では、レンタカー事業者に向け、乗車中のトラブル発生時にロードサービスを提供する「レンタカー会員制度」を運用している。
JAFのレンタカー会員は、事前にJAFと契約を交わした事業者が、レンタカーの利用客に会員証を貸し出すことで、乗車中のトラブル発生時に、JAFのロードサービスを受けられる制度だ。
ロードサービスの内容としては、一般道路でのバッテリー上がり、スペアタイヤ交換、キーの車内置き忘れ、燃料切れなどの対応が挙げられる。さらに会員証の提示で、各地の観光名所や遊園地飲食店などで会員優待が受けられる。優待施設は全国47,000カ所以上。対象施設は「JAFナビ」や「JAFスマートアプリ」から簡単に検索可能だ。
サービス提供までの流れは以下の通りだ。①事業者がJAFに対し、申し込みと車両番号の届出を行う。② JAFが会員証を発行する。③事業者が利用客に会員証を貸し出す。④乗車中にトラブルが発生した場合、利用客はJAFに連絡。⑤JAFがロードサービスを提供する。⑥乗車終了後、利用客は事業者に会員証を返却する。
事業者側のメリットとして、法人会員は一般会員と異なり会員証に車両番号が記載されないため、保有車両の変更にともなう会員証の差し替え手続きを省略できる、という点が挙げられる。多数の車両を管理するレンタカー事業者の運用に適した仕組みだ。
年会費も会員証1枚につき2,000円と、リーズナブルな価格設定となっている。会員証の有効期限は、会員資格が発生した日から1年後の同月末日までだ。JAFの「レンタカー法人会員」は、レンタカー事業を統括する本社、またはフランチャイズ契約を締結する加盟店や、直営の営業所が申し込みできる。