大手旅行代理店の JTB が 交通事故削減および地域活性化を目標に、トヨタ・モビリティ基金らと連携。沖縄県におけるレンタカーの優良ドライバーに対し、那覇空港で利用できるクーポンを提供し、地域貢献できる仕組みづくりの実証実験を開始している。
株式会社 JTB は 2021 年 12 月 9 日より、一般財団法人トヨタ・モビリティ基金、矢崎総業株式会社、株式会社トヨタレンタリース沖縄と、交通事故削減と地域活性化を目標に連携。沖縄県でレンタカーの安全運転を心がけた優良ドライバーにクーポンを提供し、地域貢献できる仕組みづくりの実証実験を始めた。
沖縄県や北海道など、観光客の足として需要が大きいレンタカー。事故件数は全国同様、減少傾向にあるというものの、コロナ禍以前は国内や海外からの旅行客によるレンタカー運転中の事故や交通渋滞が、地域の課題となっていた。 4 社は、この地域課題を解決し、交通事故を未然に防ぎ、さらなる地域活性化のために業界を越えて連携した。
この実証実験では、レンタカーの走行データや、インタラクティブ動画を活用した注意喚起など、安全運転を心がけたドライバーにクーポンを提供することで、地域内消費額の向上につなげる狙い。またドライバーにとっては、旅先で楽しく安全に運転することが、地域貢献につながるという、これまでにない取り組みとなる。
JTB はこの取り組みについて、本実証実験にて蓄積したデータをコロナ禍が過ぎた後の、訪日外国人客の安全運転支援にも役立てるとしている。