マリオット・インターナショナルとプラゴは、2023年4月12日、環境負荷の軽減を目指してパートナーシップを締結したと発表した。今秋にかけて、東京都、千葉県、栃木県、岐阜県にあるマリオット系列の6つのホテルでプラゴの電気自動車(EV)充電ステーションがオープンする予定である。2024年末までにマリオット系列のホテル30施設に導入される予定で、両社は新たなホスピタリティプランを共同で展開していく。
マリオットは持続可能な開発目標(SDGs)に賛同し、2025年末までの具体的目標を定めた方針「サーブ360: あらゆる角度からの慈善活動」を実行している。本パートナーシップは、カーボンフットプリントを抑えることで環境負荷を減らすマリオットの長期的な目標を達成するものである。一方、プラゴは日本初の独自の仕組み「グリーン充電®」を導入し、再生可能エネルギーのみをEV充電に使用している。また、高いデザイン性と高度なIoT技術を持つ充電器を提供している。
アプリ「Myプラゴ」を利用することで、利用者は充電器の空き状況の確認及び予約ができ、外出先でも安心してEVに乗ることが可能となる。マリオット・インターナショナル 日本・グアム担当エリアヴァイスプレジデントのカール・ハドソン氏は、「マリオットとプラゴの提携により、お客様の利便性を高めることができることを大変嬉しく思います」と述べている。また、プラゴの大川直樹CEOは、「ホテルのゲストの皆様にマリオットとともにサービスを提供できることを楽しみにしております」とコメントしている。
(出典:PLUGO)
この戦略的パートナーシップにより、日本のEV充電インフラが強化されることが期待される。交通網がよりクリーンで環境に優しいものへと移行し、EVを選択した方の移動が便利で快適になることが目指されている。本パートナーシップは、環境負荷の軽減だけでなく、ビジネスや地域社会環境にもサステナビリティへのコミットメントを強化する効果がある。
マリオット・インターナショナルは、138の国と地域に30ブランド、約8,300軒の宿泊施設を擁するホスピタリティ企業であり、世界中でホテルの運営およびフランチャイズやリゾートのオーナーシップ・プログラムを展開している。また、受賞歴を誇る旅行プログラム「Marriott Bonvoy(マリオット ボンヴォイ)」を提供している。
一方、プラゴは「続けたくなる未来を創ること」をビジョンに掲げ、EV充電機器の開発・設計からアプリケーション及び利用者の充電体験の設計までを一貫して取り組んでいる。視覚的ノイズを抑えた意匠性の高い充電機器や、再生可能エネルギーで充電を行う仕組みの開発などが進められている。
マリオットとプラゴのパートナーシップは、環境負荷を軽減するだけでなく、利用者の利便性向上にも寄与するものである。今後の両社の共同取り組みにより、日本におけるEV充電インフラの充実が期待される。このような取り組みは、環境に配慮するだけでなく、持続可能な社会の実現に向けた一歩として大きな意義があることは間違いない。