兵庫県尼崎市が、レンタカー企業と連携して電気自動車(EV)をレンタルで導入し、平日は公用車として使用し、公務のない土日祝日などの休日には市民らに利用してもらう制度を始める。この制度により、カーシェアやEVの普及啓発を図る。
尼崎市は、カーシェアや電気自動車の普及啓発を図る「公用車を活用したEVカーシェア事業」を令和 4 年度から実施する。市はカーシェアの普及が、自動車保有台数の削減、自動車走行距離の削減といった自動車による環境負荷の低減に寄与することに加え、交通利便性の向上や観光振興・地域活性化につながると言及。
尼崎市においても、電気自動車カーシェアの普及により、環境負荷を低減しつつ、交通利便性の向上や観光振興、地域活性化につなげたい狙いがあり、市の総合的な魅力向上に資することに期待するとしている。
公用車への電気自動車の導入は、国も支援する事業だ。2021 年には、環境省が地方自治体が電気自動車を公用車として購入する場合に、再生可能エネルギーでつくられた電気で充電することや、休日には住民らにカーシェアリングで貸し出すことなどが条件として 1 台当たり最大 100 万円を補助する方針を決めており、2021 年度の補正予算案には、関連費用として 10 億円を計上していた。