
沖縄北部の観光と地域活性化を目指す「沖縄北部バケワーク実証プロジェクト」が2026年7月に発足した。このプロジェクトは、古宇利島を起点に、世界自然遺産であるやんばる地域と沖縄最北端の伊平屋島を結び、車泊、レンタカー、キャンピングカーレンタル、地域体験を組み合わせた新しい滞在モデルを検証するものである。
「バケワーク」は、観光でも移住でもない“第三の滞在”という新しい概念を提案しており、観光客がより長く沖縄北部に滞在できるような仕組みを構築することを目指している。プロジェクトは、これまでの観光需要が集中していた那覇周辺や本島中部から、沖縄北部ややんばる地域へと訪問者を誘導し、日帰り型の利用から周遊型の滞在へとシフトさせることが期待されている。
実証プロジェクトは、古宇利島を拠点とし、やんばる地域を巡り、伊平屋島では離島ならではの体験を楽しめるように設計されている。具体的には、古宇利島の「BBQ330 and yummy」を車泊・RVパークsmartの先行拠点として位置づけ、地域体験とやんばる周遊を組み合わせた滞在モデルの検証を行う。さらに、伊平屋島では、村営フェリーと地域レンタカー、体験コンテンツを組み合わせた離島型バケワークの検証も行われる予定である。
このプロジェクトの主な目的は、地域の滞在時間を延ばし、地域内消費を拡大すること、そして関係人口や二地域居住の入口を作ることである。これにより、沖縄北部の観光資源を活用し、持続可能な観光の実現を目指している。観光施策や地域連携に活用するため、利用者の属性や移動ルート、滞在日数などのデータを収集・分析することも重要な要素となる。
今後は、2026年11月以降に実証開始を予定しており、古宇利島を基点に段階的にやんばる地域や伊平屋島への展開を目指す。プロジェクトの成功により、沖縄北部の観光と地域活性化に大きな期待が寄せられ、移動手段や滞在環境、地域体験を通じて新しい形の滞在が実現することが期待されている。