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みつばモビリティ、全国初の公共ライドシェア「フルパッケージ」提供開始 小山町で試験運行支援

(出典:みつばモビリティ)

みつばモビリティは、交通空白地の課題解決を目的に、公共ライドシェアに関わる業務すべてを一括提供する「フルパッケージ」サービスを開始した。2025年4月より、静岡県小山町において公共ライドシェア「OyamaRIDE」の試験運行を支援しており、持続可能な地域交通モデルの構築を目指している。

高齢化や人口減少に伴い、全国各地で公共交通の撤退が相次ぐ中、自家用車を用いた公共ライドシェアの導入が注目されている。しかし、運行管理のノウハウ不足や人員の確保、導入準備における煩雑さが課題となり、導入に至らない地域も多い。これらを受け、同社は立ち上げ支援から運行後の業務支援までを包括する独自のフルパッケージを提供するに至った。

同社は30年以上にわたり車両運行管理に携わり、年間1,000台以上の車両管理実績を持つ。昨年度は18自治体でモビリティ実証事業に参画し、地域ごとの課題に寄り添った運行支援を行ってきた。今回のフルパッケージでは、現状分析、運行計画、補助金申請、AIシステム導入支援、ドライバー採用と講習、安全管理、予約対応、事故対応までを一元化して支援する。

小山町での試験運行では、自家用車とアプリを用いたオンデマンド型のサービスを提供する。運行は平日8時から13時までで、町内全域および御殿場市内でのドア・トゥ・ドア移動を可能とし、AIが効率的なルートを生成する。運賃は静岡県タクシー協会の距離別運賃の8割に設定され、支払いはクレジットカードによる事前決済方式を採用している。

みつばモビリティは本試験運行で得られたデータをもとに、小山町と協力しながら持続可能な公共交通の構築を目指すとしており、今後も全国の自治体と連携し、交通空白地の移動課題に取り組む構えである。公共ライドシェア導入を検討する自治体や企業への積極的な支援も呼びかけている。

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