
(出典:株式会社NearMe)
移動課題の解決に取り組むソーシャルデザインカンパニーのNearMeと、Jリーグクラブの愛媛FCは、2026年2月28日に開催される明治安田J2・J3百年構想リーグ地域リーグラウンド第4節「愛媛FC対徳島ヴォルティス戦」において、ニンジニアスタジアムと周辺地域を結ぶAI活用タクシーのトライアル運行を実施する。試合観戦時に集中する移動需要に対応し、来場者の利便性向上を図る取り組みである。
本トライアルでは、愛媛県内6市町で展開しているニアミーの広域移動サービス「いよかんwebタクシー」の仕組みを応用する。独自AIが複数の利用者の乗降地点をもとに最適ルートを算出し、1台の車両を効率的にシェアする仕組みで、スタジアムと松山市、今治市、西条市、東温市、砥部町、松前町などのエリアを結ぶ移動手段として提供される。
スポーツ観戦では、試合開始前後の時間帯に来場者の移動が集中し、帰宅手段の確保が難しくなることがある。特に郊外型スタジアムでは公共交通機関の選択肢が限られる場合も多く、移動環境の充実が課題となっている。ニンジニアスタジアム周辺では、試合開催時に駐車場の満車や交通渋滞が発生することがあり、タクシーの配車にも時間を要するケースがある。また愛媛県内ではタクシー運転手不足も指摘されており、混雑時の移動手段確保が難しい状況となっている。
今回のトライアルでは事前予約制のシェア型タクシーを導入し、複数の利用者を効率的にマッチングすることで、移動時間の短縮や交通混雑の緩和、移動コストの削減を目指す。予約は出発時間の1時間前まで可能で、利用者は事前に移動手段を確保できるため、試合終了後の混雑時でもスムーズな帰宅が期待される。
NearMeと愛媛FCは、今回の実証を通じてスポーツ観戦時の移動環境の改善を図るとともに、将来的にはイベントや観光などさまざまな場面での活用を視野に入れている。既存の公共交通や地域交通と連携しながら、持続可能で効率的な移動モデルの構築を目指す考えである。