(出典:WaysLink株式会社)
2025年夏、沖縄県北部に大型テーマパーク「ジャングリア」がグランドオープンする。注目の観光スポットとして開業前から大きな期待を集めるなか、アクセス手段の一つとして注目されているのが、女性専用ライドシェアサービス「Wely(ウェリィ)」である。
(出典:WaysLink株式会社)
Welyは、沖縄発の“助け合い型”ライドシェアサービスで、女性が安心して利用できる点が特徴である。利用者が「ここへ行きたい」と予約を投稿すると、移動のついでに誰かを乗せてもよいと考える女性ドライバーからオファーが届き、マッチングが成立すれば移動が可能となる。プロによる送迎ではなく、相互の移動ニーズを組み合わせることで成立する、新しいスタイルの移動サービスといえる。
この仕組みの背景には、沖縄の伝統的な“ゆいまーる(助け合いの心)”の精神がある。Welyに登録するドライバーの中には、日常の移動時間を誰かの役に立てたいと考える人や、かつて子育てで送迎を日常的にしていた経験を活かしたい人など、多様な動機を持つ女性たちがいる。単なる移動手段にとどまらず、人と人とがつながる温かみのあるサービスとして、利用者の支持を集めている。
沖縄は「車がなければ移動が難しい」とされる地域であり、観光シーズンだけでなく通勤時間帯など慢性的な交通混雑も課題である。Welyのような乗り合いサービスの普及は、利用者にとって利便性を高めるだけでなく、交通量の分散や渋滞緩和にも寄与することが期待されている。
(出典:WaysLink株式会社)
サービス開始から5カ月で登録者数は1,800名を突破し、予約数は400件超に達した。累計走行距離は約1,100kmに及び、沖縄の新しい“移動の足”として存在感を増している。観光客にとっても、バスやタクシーに代わる柔軟な移動手段となり、空港やホテル、観光地へのアクセスに幅広く利用されている。
地元女性ドライバーとの交流を通じて、観光ガイドには載らないリアルな沖縄情報を得られることも魅力のひとつである。単なる移動を超え、旅の思い出をより豊かにする手段として、Welyは今後ますます存在感を高めていくであろう。