三井不動産リアルティ株式会社は、運営するカーシェアリングサービス「カレコ・カーシェアリングクラブ」において企業間後払い決済サービス「NP掛け払い」を導入し、新規入会者の登録に関するDX化を実現している。
「カレコ・カーシェアリングクラブ」とは、首都圏と関西圏を中心として展開される会員制カーシェアリングサービス。スマホのみで予約から利用までを完結できるキャッシュレスで非対面のサービスを強みとしている。
カレコ・カーシェアリングクラブでは、これまで法人向け決済手段として、クレジットカード支払い以外の申し込みの場合には書面での手続きが必須となっていた。しかし、コロナ禍においてペーパーレス化の需要が高まったことや、利用者の手間を削減したいという狙いから、NP掛け払いの導入が決定されたという。
NP掛け払いとは、株式会社ネットプロテクションズが提供する企業間取引向けの後払い決済サービス。利用に際して書面の提出が不要な決済サービスであり、利用者は希望に応じて請求書を封書もしくはメールで受け取ることができる。メールを選択した場合には、ペーパーレスでの決済が実現する。また、同サービスでは支払い方法として銀行や口座引き落とし、コンビニでも支払いが可能なため、利用者のニーズに合わせた決済フローを提供できるようにもなったという。
加えて、NP掛け払いでは、顧客データと請求データをアップロードするのみで、クラウド上であらゆる決済業務を完結させることもできる。結果として、与信や請求書の発行、入金管理といった業務負荷の削減にも繋げることが可能となったとのこと。
新型コロナウイルスの流行をきっかけに、さまざまな企業でこのようなペーパーレス化が進められている。カーシェアリング・レンタカー業界においても、さらなるDX化の推進が予想できるだろう。