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日本カーシェアリング協会への車の寄付が通算600台に到達 石巻

2 月、一般社団法人日本カーシェアリング協会に寄付された車の数が通算 600 台に到達した。節目となる 600 台目を寄付したのは宮城県石巻市在住の男性で、無事故無違反のうちに車の運転を辞めることを決意し、今回寄付することとなった。

ステッカーが貼られた車(公式ページより)

一般社団法人日本カーシェアリング協会は、2011 年の東日本大震災で甚大な被害を受けた、宮城県石巻市で活動を開始した非営利団体だ。東日本大震災から 11 年、日本カーシェアリング協会は全国から寄付された車を活用してカーシェアリングや、生活再建のサポート、生活困窮者支援などを行ってきた。また、災害時には被災者と支援団体を対象とした無料の車の貸出支援等を実施している。

日本カーシェアリング協会は震災後、被災し仮設住宅で交通の不便さを感じている人に車を届けるために、車の寄付を呼び掛けることから活動を始めた。現在では多くの交通弱者の支援や社会課題解決のために全国から寄付された車が活用されている。

協会によると、現在、高齢化により運転が不安な人が増加していることや、大規模な災害が多発していること、また不安定な社会情勢による不況、半導体不足による新車納車の遅延など、車が使えない状況に陥る人や団体からの問い合わせが増加しているという。特に地方部では交通インフラが未発達な地域も多く、車は生活必需品だ。寄付された車にはシェアカーの証のステッカーが張り付けられ、活用される。

協会では実際に支援で活用する車の「活用寄付」と、活用が難しい車をリサイクルして支援活動の財源とする「リサイクル寄付」を募集しており、車が旧式であっても、どのような状態であっても、寄付を受け付けられる体制となっている。

災害時に、支援物資の運搬など、自動車は重要な役割を持つ。近年では停電時でも蓄電池として活用できる電気自動車を災害時に利用できるよう取り入れる自治体も増えている。