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株式会社グローバルインフォメーション、世界のカーシェアリング市場は2021年〜2026年の間に約16%成長すると予測

海外市場調査レポートを行う株式会社グローバルインフォメーションは、2021年から2026年の間にカーシェアリング市場が約16%で成長するとの予測を出している。

(出典:株式会社グローバルインフォメーション)

2015年頃から現在にかけて、サービスの普及が急激に広がっているカーシェアリングサービス。日本におけるカーシェアリング市場についても、富士経済が2019年に「自動車関連インフラシステム/パーキング&シェアサービスの市場予測」において、2017年の約29億円から2018年は36億円と124%まで拡大しており、2030年は2017年比で9倍となる260億円まで拡大するという予測が出ている。

特定のパーキングに置かれた車を共有できるカーシェアリングは、必要な時に必要な時間だけ車を手軽に利用できることが大きな特徴。レンタカーとの違いは、店舗へ出向いてスタッフとの対面手続きが不要であり、24時間いつでも使えること。また、15分程度の短い時間での貸し出しも一般的であり、ガソリン代・保険料込みというシンプルな料金体系が取られていることも多く、費用対効果の高さや便利さを理由に人気を集めていると見られる。

さらに、近年ではスマートフォンに専用アプリをインストールすることで、それを車の鍵代わりとして利用できたり、近くのパーキングの空車情報をチェックしてすぐに予約・乗車できたりするなど、IT技術の進化に伴うサービスアクセスの容易化も見られる。

世界に目を向けると、温室効果ガスの排出量の増加や環境問題への関心の高まりにより、自家用車の所有率を下げるための取り組みや啓蒙活動が行われている。複数人で1台の車を共有するカーシェアリングは、まさに時代に合ったサービスと言えるだろう。

カーシェアリングは、車を貸し出す企業側にもメリットがある。手続きなどが必要ないことから、スタッフの労働時間の削減や人件費削減に繋げられる。また、レンタカーのように広い駐車場やメンテナンスのスペースを確保する必要もない。このようなことから、現在多くのレンタカー企業がカーシェアリングサービスの展開も次々と始めている。

今後もIT化や環境保護が重視される時代に合ったサービスとして、市場の拡大が見込まれる。