カーシェアやレンタカーなどでも人気を増してきた電気自動車。顧客満足度調査や消費者動向に関するリサーチ・コンサルティング企業、J.D. パワージャパンが、2022 年 7 月に、電気自動車に関するアンケート調査を実施。EVについての一般消費者の考えを紹介した。
JDパワーの調査によると、EVの購入を検討している人に、どのメーカーを選ぶか尋ねたところ、41%がトヨタ、18%が日産と回答した。次いでホンダ、レクサス、ダイハツなどと国内メーカーが続き、EV においても国内メーカーへの支持が高いことがわかる。
ブランドごとの、実際の日本国内における販売台数(2021年)と比較してみると、1 位はトヨタだが、販売台数シェアは 34% に対し、EV の購入でトヨタを選ぶと回答した人は 41% と 7 ポイント高くなっている。
同様に、日産を選ぶという回答も 18% と、販売台数シェアの 10% に対して 8 ポイント高い結果となった。世代別では、EV でトヨタを選ぶという回答は若年層に多く、日産を選ぶという回答はシニア層に多いという傾向が見られたという。
海外メーカーでは、日本国内で販売台数シェアが最も高い海外メーカーはメルセデス・ベンツで、1%となっている。
「選ぶと思うブランド」として、近年マンションなどにカーシェアとして設置されることもある、テスラが 7 番目に多い 3 % と、一部国内メーカーの間に食い込むポジションとなった。
Appleやソニーなどの自動車メーカー以外の企業による電気自動車の開発への参入については、回答者の半数以上が「見聞きしたことがある」、または「見聞きしたような気がする」と回答するなど、高感度であることがわかる。自動車メーカー以外の企業が EV 開発に参入しようとしていることは広く認識されているようだ。