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日産レンタカー、予約から返却までを完結できるアプリ開発でDX推進

日産レンタカーは、レンタカーの予約から返却までの手続きなどを行える「日産レンタカー公式アプリ」の提供を行っている。

(出典:日産レンタカー公式サイト)

 

従来、レンタカーを利用する際には、店舗のカウンターにおいて、免許証の提示や書類の記入、重要事項の説明、決済といった手続きが必須だった。しかし、このアプリの「セルフチェックイン機能」を利用すれば、利用者のスマートフォンのみで上記の手続きが完結される。利用当日は、店舗の混雑状況にかかわらず、すぐに車両案内に進むことができる。

 

また、このアプリには、予約・返却手続きができるだけでなく、事前に登録した免許証やスマホアプリを車の鍵代わりにして、店舗に行かずに直接乗車できる「セルフライドゴー」機能も搭載されている。セルフライドゴーを利用する場合は、予約の1時間前に駐車位置と車両情報がアプリに通知される。完全非対面でレンタカーを利用できるため、コロナ禍にも最適なサービスと言えるだろう。

 

(出典:日産レンタカー公式サイト)

 

また、同アプリでは予約の一元管理も可能。日産レンタカー公式サイト以外の旅行代理店などからの予約もまとめて確認ができる。さらに、ビジネス利用の場合も同一アプリで、予約管理からセルフチェックイン、セルフライドゴーまでの機能を法人特別料金で使える。

 

差別化が難しいレンタカー業界。各店で取り扱う車種には差がないため、他社との勝負は価格や顧客利便性がポイントとなる。その中でアプリ開発は、顧客利便性を上げるための強力な手段であったという。例えば、出発前の手続きがアプリ上で可能となると、待ち時間の大幅な短縮に繋げられる。さらに、セルフライドゴーを利用してもらえば、店舗へ行く手間も丸ごと削減される。

 

店舗側としても、貸し出しのオペレーションが簡略化されるなど、アプリの導入の効果は大きい。DX化を進めることで顧客・従業員双方にメリットがもたらされたと言える。

 

2021年4月にリリースされた「日産レンタカー公式アプリ」。現在、iOSとAndoroidの2種類に対応している。2021年9月の段階で利用者数は顧客全体の1割程度だという。ただし、セルフチェックインなどのサービスはアプリよりも先にブラウザで立ち上げられており、利用者数の増加率も先行しているとのこと。それを踏まえると、今後はアプリの利用者数も追随していくと予想される。