MaaSや物流サービスの開発・研究を行っているPathfinder(パスファインダー)株式会社は、乗り捨て料金が完全無料かつ片道専用のレンタカーサービス『Simpway(シンプウェイ)』の提供を３月22日より開始する。区間は東京から大阪まで。同内容のサービスは日本初となる。
『乗り捨て』は車両を借りた場所以外で返却可能とするレンタカーのオプションサービスだが、従来のラウンドトリップサービスに比べて利便性は高い反面、特別料金が発生してしまうのがネックとなっていた。パスファインダー社の提供するSimpway(シンプウェイ)は、この乗り捨て料金を完全無料とすることで、レンタカーの気軽な片道利用を実現した。料金は10時間で5,000円、16時間で8,000円、24時間で１万円(ガソリン代別)。
本サービスは、帰りのスケジュールを気にせずに目的地で気ままに過ごしたい学生のぶらり旅などでの活用が期待されている。酒蔵やワイナリーへ旅行する場合も、行きはレンタカー、帰りは電車と使い分けられるため、ドライバーが禁酒する必要もなく楽しめる。
また、帰省での移動手段にもお勧めされている。特に新型コロナウイルスの感染が懸念される昨今、都市から地方への公共交通機関を利用した移動は忌避される傾向が強い。レンタカーであれば、家族以外との接触を極力避けて実家に向かうことができる。
Simpway(シンプウェイ)の利用方法はいたってシンプルだ。予約はLINEの公式アカウントから可能で、支払いはカードにて行う。カギの取り出しはLINEで通知されるパスコードを入力して行うため、対面での手続きは不要だ。非接触で利用可能という点からも、コロナ禍・アフターコロナの旅行に使いたいサービスとなっている。