ドイツの大手自動車メーカーであるフォルクスワーゲン社が、自社の電気自動車(EV)カーシェアリング事業をマイルス・モビリティー社に売却したと発表した。売却後も車両を提供する形で提携が継続される。
今回フォルクスワーゲンが売却したのは、「ウィー・シェア(WeShare)」と呼ばれるEV専門のカーシェアリングサービス。9都市で事業を展開し、「ID.3」「ID.4」など2,000台を運用。ユーザー数は20万人を超える。
一方、売却先のマイルス・モビリティーはドイツのカーシェアリング企業で、現在、国内8都市で9,000台を運用しており、その7割をフォルクスワーゲンの車両が占めている。2022年秋からはベルギーのブリュッセルとゲントにも進出し、計10都市での運営となる。売却額については公表されなかった。
フォルクスワーゲンでは今後、EVを提供する形で業務提携を継続する。まずはアウディやセアトクアプラなど、電気のみで動く純粋なEVを1万台以上を調達するという。また、フォルクスワーゲングループが提供するモビリティ・プラットフォームを通してサービス拡大に協力していく方針だ。