7月12日。株式会社ヨコオとZonmov株式会社は、スマートフォンアプリを利用して自動車の鍵を遠隔開閉できるシステムを開発・実用化したことを発表した。さらに、予約や運用管理を行う車両管理システムも合わせて開発されたという。
本システムは、スマートフォンアプリと車両に搭載するハードウェア、それらをクラウド上で連携する管理Webページの3つで構成される。利用者はアプリから車の予約状況を確認し、24時間いつでも予約が可能な上、予約と同時にすぐに車を利用できる点が特徴だ。
システムを世に出すにあたり、2022年の4月から6月にわたって、ヨコオ社の社用車4台を用いた実証実験が行われた。その結果、従来のシステムと比較して利便性の向上や手続きの削減が確認でき、本システムの有効性が実証されたと言う。
本システムは、自社で専用のシステムを開発するのが難しい小規模なレンタカー事業者やカーシェア事業者、企業へ社用車管理などへも応用が期待されている。
実際、鍵や車両の受け渡しの手間がかからず、またいつでも予約受付がインターネット上でできることによる管理業務効率化の恩恵は大きい。車両の利用時間や走行距離も管理用のWebページで可視化されるため、車両数の調整にも役立つ。