2023年2月13日。コスモ石油マーケティング株式会社は神奈川県の横須賀市と逗子市にて、市役所の閉庁日に電気自動車(EV)を貸し出すサービスをスタートした。
コスモ石油マーケティング株式会社は、両市の温室効果ガスの削減を目的として、横須賀市役所に2台、逗子市役所に1台のEVを納入した。当社の提供したEVは、平日は市の公用車として、休日は市民の日常利用や市外からの来訪者の観光に活用される。車種は横須賀市が日産自動車LEAFとSAKURAで、逗子市が日産自動車LEAF。これらのEVは、災害時には非常用電源としても利用される予定だ。
サービスの利用は専用アプリ「みんなのカーシェア」を介して行う。予約・返却の手続きはアプリ1つで完結し、利用開始1分前まで変更できる。さらに15分単位で利用可能な手軽さが本サービスの魅力だ。充電代は利用料金に含まれており、初期登録費用や月額基本料金もかからない。予約した時点でアプリに航続距離が表示されるため、ドライブの途中で急に充電が切れるといった心配も不要だ。貸し出し場所は市役所の駐車場で、横須賀市役所は京急横須賀中央駅から徒歩7分、逗子役所はJR横須賀線逗子駅から徒歩3分の位置にあり、返却後の交通手段には困らない。
横須賀市と逗子市では元々、コスモ石油マーケティングが提供する実質再生可能エネルギーの電力プラン「コスモでんきビジネスグリーン」を導入していた。これは、風力発電と非化石証書(※)を組み合わせることで「実質的に」再生可能エネルギーを利用していることにし、二酸化炭素の排出量削減に貢献するプランだ。そして今回、両市がさらなる環境負荷の軽減を目指してEVカーシェア事業の実施を企画し、事業者を公募したところ、コスモ石油マーケティングが選定されることとなった。
※非化石電源(石油や石炭、天然ガス以外のエネルギー)で発電された電気の「環境的な価値」を証書にしたもの。
2023年2月13日には横須賀市と逗子市の両方で「EVカーシェア開始式」が開催された。開始式には横須賀市の田中副市長と逗子市の桐ケ谷市長がそれぞれ出席し、市で実施している脱炭素政策の方針や今後の展望を語った。