ENECHANGE株式会社は、「EV充電エネチェンジ」アプリにガソリン代との比較機能を追加した。この機能は、電気自動車(EV)の充電料金とガソリン代を比較し、利用者に経済的なメリットを示すものである。充電完了ページにて表示されるこの比較により、ユーザーはガソリンと比較してどれくらいお得に充電できたかがわかるようになった。
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さらに、同社は「エネチェンジEVサポーターズ」プログラムの開始を発表した。このプログラムは、EVユーザーが充電スポットの写真やコメントをアプリに送信し、新規の充電スポット情報を提供することでポイントを獲得できるシステムである。獲得したポイントはオリジナルグッズと交換可能で、ユーザーの積極的な参加を促している。
この取り組みの背景には、2035年までに新車販売における電動車比率を100%にするという政府の目標がある。ENECHANGEは全国に6kWの普通充電器を設置しており、EV及びPHEVの利便性向上に貢献している。特にマンションや事業所、商業施設、宿泊施設への充電器設置が進んでいる。
充電料金とガソリン代の比較機能に関して、例えば「テスラ モデル3 RWD」を使用した場合のシミュレーションでは、6kWの充電器で3時間充電すると、充電料金が990円で141.7kmの走行が可能である。この場合のガソリン代が2070円だったとすると、1080円のコスト削減が実現する。2024年1月下旬からは、節約額や月別の充電料金と充電量などのデータが公開される予定だ。
ENECHANGE株式会社は2015年の創業以来、「エネルギーの未来をつくる」をミッションに掲げ、脱炭素社会の推進に取り組んでいる。同社は東証グロース市場に上場し、エネルギーの4D(自由化・デジタル化・脱炭素化・分散化)分野でのSaaS事業を中心に成長を遂げている。エネルギーデータの解析技術とグローバルネットワークを活かしたサービス提供が特徴だ。