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ガソリン価格20円上昇が車買い替えの節目? gogo.gsアンケートが浮き彫りにする自家用車の現状

(出典:株式会社ゴーゴーラボ)

株式会社ゴーゴーラボが運営する、全国のガソリン価格やガソリンスタンドのサービス情報を共有するガソリンスタンド情報共有サイト「gogo.gs」が、ガソリン価格の変動が車の買い替えにどのように影響するかについてのアンケートを実施した。全国のgogo.gsメンバー1,500名以上から回答を得て、ガソリン価格と車の買い替え意識に関する結果を明らかにした。

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調査では、「ガソリンが値上がりしたら、車の買い替え等を検討しますか?」という質問に対し、77%の人が「ガソリンが値上がりしても 車の買い替え等を検討しない」と回答。理由として、「ハイブリッド車に買い換えたばかりだから」「すでにディーゼル車に買い替え済みだから」「年間の走行距離がそれほど多い方ではないため」等、既に燃費のいい車に乗っているという意見が多く見受けられた。また、「買い替えるコストの方が高いので」という理由も多く見られた。

一方、「ガソリンが値上がりしたら、車の買い替え等を検討する」と回答した方に対して、「いくらガソリンが値上がりしたら、車の買い替え等を検討しますか?」と質問したところ、65%の人が「ガソリン価格が20円以上値上がりしたら、車の買い替え等を検討する」と回答した。過去5年のガソリン価格推移を確認すると、5年前より20円以上の値上がり、コロナ禍の最安値と比較すると50円近い値上がりとなっている。

(出典:株式会社ゴーゴーラボ)

次に、「どのような車への買い替え等を検討しますか?」との質問に対しては、51%の人が次もガソリン車への買い替えを検討していると回答。その理由として、「ガソリン車からハイブリッド車へ、燃費のいい車にしたい」、「電気自動車は高いので、費用対効果ではまだ省燃費車には負ける」、「マンションなので、電気自動車は維持管理が難しい」等、電気自動車の選択には費用面・運用面での不安があることが明らかとなった。また、15%の人が車の買い替えではなく、手放すことを考えていると回答した。

(出典:株式会社ゴーゴーラボ)

これらの結果から、ガソリン価格の上昇は一部のユーザーに対して車の買い替えを促す要因となり得るものの、全体的には現状維持の傾向が強いと言えそうだ。電気自動車への移行は徐々に進行中だが、そのスピードは車両価格や充電環境の改善、そしてガソリン価格の動向に大きく影響されると予想される。一方で、都市部では公共交通の利便性が向上し、レンタカー・カーシェアリングなど自動車を所有しないライフスタイルも一部で広がりつつあることから、自家用車の持つ役割や価値に変化が起こりつつあるようだ。

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