(出典:株式会社アクティオ)
総合建設機械レンタルの株式会社アクティオは、2025年8月20日より愛媛県四国中央市の川之江営業所において、建設車両の無人レンタルサービス「アクスポ」を新たに開設した。今後、全国への順次拡大も計画しており、建設業界の人材不足や労働環境改善に資する新しい取り組みとして注目される。
建設業界では高齢化や労働人口の減少に伴い、人材不足が深刻化しており、効率化や省人化は喫緊の課題となっている。「アクスポ」は、建設車両のレンタル手続きを無人化することで、利用者の利便性を高めるとともに、長時間労働の削減や業務効率化を後押しする。特に、土日祝日の無人出庫や夜間・早朝の対応も可能とすることで、利用者に柔軟な利用環境を提供する点が大きな特徴である。
(出典:株式会社アクティオ)
利用方法は、専用の事前登録を行い、会員カードまたはQRコードを発行した後、電話で車両を予約する。予約日に営業所を訪れ、鍵管理機にカードや免許証をかざすことで車両の貸出が可能となる。返却も同様に無人で完結でき、24時間365日いつでも自由に利用できる仕組みである。従来、早朝作業のために前日から車両を借りる必要があったケースでも、当日の利用が可能となり、コスト削減にもつながる。
アクティオにとっても、無人化による時間外労働削減や、建設機械以外の保有商材にも適用できる新サービス創出の基盤となる。今後は車両以外の多様なレンタル商材についても「アクスポ」による無人貸出・返却を展開する構想であり、同社が掲げる「レンサルティング」の実践をさらに加速させる。
今回新拠点となる川之江営業所は、四国地方における建設業需要に応える重要な拠点であり、地域建設業者の利便性を高めるとともに、省人化と効率化を支援するサービス基盤として期待される。
アクティオは今後も、業界が抱える構造的な課題に対応するため、無人レンタルをはじめとしたサービス拡充を進め、効率的かつ持続可能な働き方の実現に寄与していく方針である。