
(出典:株式会社アクティオ)
総合建設機械レンタルを展開するアクティオは、建設車両の無人レンタルサービス「アクスポ」を2025年11月22日より埼玉県狭山市の所沢営業所で開始した。建設業界では深刻な人手不足が続いており、現場では作業効率化と省人化がかつてないほど求められている。アクスポは、こうした課題に対応する新たな無人レンタルモデルとして位置づけられ、今後は全国拡大を予定している。
建設業界では高齢化や労働人口の減少が進み、限られた人員で現場を維持することが難しくなっている。アクスポはレンタル手続きを無人化することで、利用者が365日24時間、自由なタイミングで車両を借りられる仕組みを採用している。これにより、従来は前日に車両を確保する必要があった早朝作業でも当日レンタルが可能となり、時間的・経済的ロスの削減につながる。

(出典:株式会社アクティオ)
サービス利用は、営業所への問い合わせから始まり、申込用紙の提出後に会員カードやQRコードが発行される。事前登録後は電話で車両を予約し、指定日時に店舗へ来所。鍵管理機に会員カードまたはQRコードと免許証をタッチすることで鍵を受け取り、スムーズに出庫できる仕組みである。返却も同様に無人で完結するため、現場の作業スケジュールに合わせた柔軟な運用が可能となる。
利用者にとっては、利便性の向上と業務効率化が最大のメリットである。夜間・早朝の貸出が無人で可能なため、貸出前日の移動や時間的拘束が減り、実質的なコスト削減に寄与する。一方でアクティオ側にとっても、土日・祝日の無人出庫対応により従業員の時間外労働の削減が期待でき、就業環境の改善につながる。
アクティオは今後、無人化システムをさらに進化させ、建設車両に限らず、保有する多様なレンタル商材の無人貸出へと水平展開する方針である。建設現場の生産性向上を支える「レンサルティング」の強みを生かし、業界全体の働き方改革にも寄与するサービスとして注目される。