
海外レンタカー予約プラットフォーム「QEEQ(キック)」は、日本人旅行者にとって大きな負担となってきたデポジット(保証金)を不要とする「NOデポジットプラン」の提供を、マレーシアおよびタイで開始した。海外ドライブのハードルを下げる取り組みとして注目される。
海外でレンタカーを利用する際、数万円から数十万円に及ぶ高額なデポジットをクレジットカードで一時的にホールドされることが一般的である。この仕組みは、旅行中の宿泊費や買い物の決済に影響を与え、「カード枠が足りなくなる」という不安を生んできた。特に家族旅行や長期滞在では、その負担は小さくなかった。

(出典:QOMPASS VOYAGE LIMITED)
QEEQが提供する「NOデポジットプラン」は、こうした課題を解消するものだ。事前の高額な資金拘束を行わず、必要な利用分のみを支払う仕組みとすることで、クレジットカードの利用枠を圧迫しないレンタカー利用を可能にした。これにより、旅行者は現地での食事やショッピング、アクティビティなどに安心して予算を配分できる。
同プランは、QEEQが現地大手レンタカー会社と構築してきたパートナーシップを背景に実現した。契約条件や運用基準を精査し、信頼性が確認された事業者のみを対象としているため、「現地で条件が違う」といったトラブルを避けやすい点も特徴である。日本語対応のサポート体制も含め、日本人旅行者に特化した設計となっている。
実際に利用したユーザーからは、「カード枠を気にせず旅行を楽しめた」「高額なデポジットによるストレスがなかった」といった声が寄せられている。海外レンタカーに対して心理的なハードルを感じていた層にとって、選択肢が広がった形だ。
QEEQは今後も、ユーザーの声をもとに海外ドライブをより身近にするサービス拡充を進めるとしている。レンタカー利用時の不安を一つずつ取り除くことで、個人旅行や家族旅行における移動の自由度を高める狙いである。