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2024年を締めくくる“価格高騰”の波——海外市場の活況と国内販売の行方

投稿日 : 2025.01.07

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コラム・レポート

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

株式会社ファブリカホールディングスの完全子会社である株式会社ファブリカコミュニケーションズが運営する中古車情報サイト「車選びドットコム」は、2024年11月の自動車登録台数と同サイトの販売動向をもとに、中古車市場の最新レポートを公開した。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

2024年11月の新車および中古車登録台数はいずれも前月比・前年比で減少した。新車登録台数は前月比96.8%、前年比94.8%と2カ月ぶりに伸び悩み、中古車登録台数も前月比88.3%、前年比98.7%と下落している。2024年通年では中古車登録台数が2年連続で前年超えとなる見込みだが、新車台数は前年割れが予測されるため、市場全体の動向が不安定な状況である。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

一方、2024年の中古車市場を振り返ると、「海外輸出の活況」と「高騰相場の持続」が顕著であった。円安により海外での売却価格が国内を上回る状態が続いた結果、2024年の輸出台数は過去最高の前年に迫る歴代2位となる見込みである。こうした輸出需要の高さが国内の中古車在庫数を圧迫し、相場高騰が続いている。ただし、アルファードやヴェルファイアなど一部プレミアム価格がついていた車種では、メーカーの生産増強で需給が緩み相場下落が見え始めた。車種ごとの相場変動が激しくなっており、店舗経営には綿密な情報収集が欠かせない。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

ボディタイプ別ランキングでは、依然トップを走る軽自動車がシェアを1.0ポイント落とし、軽バン/軽ワゴンも2.9ポイントと大きく減少した。一方、ミニバン/ワンボックスやコンパクト/ハッチバックはわずかながら上昇し、セダン/ハードトップも健闘している。総じて軽自動車一強からバランスシフトの兆しが見え、特に軽バン/軽ワゴンのシェア減は商用車需要にも影響を及ぼしていると考えられる。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

車種別ランキングではプリウス(トヨタ)が首位を堅持しながら、軽自動車のタントカスタム(ダイハツ)やワゴンR(スズキ)が順位を上げるなど、需要の変化が見られる(下記【車種別販売ランキング】画像参照)。2025年もしばらくは海外輸出の好調が続く見通しであるため、円安が改善されない限り中古車の高値相場は継続する可能性が高い。

これらの最新動向は月ごとに変化しているため、「車選びドットコム」では今後も中古車相場の情報を追跡・発信していく方針である。店舗運営においては、ボディタイプ別や車種別の細かな相場変動を的確にとらえ、市況に合わせた在庫調整や販売戦略を講じることが重要となるである。

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