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車は借りる時代?Z世代で高まる車離れ、カーシェア需要は拡大か

投稿日 : 2025.06.27

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コラム・レポート

カーシェア

(出典:株式会社サクラス)

Z世代の車に対する意識が変化している。株式会社サクラスが実施した「若者の車離れ」に関する意識調査によると、Z世代の約7割が普通自動車免許を取得しており、免許自体の価値は依然として高いことが明らかとなった。一方で、車を所有している・所有したいと回答した層は約6割にとどまり、所有を望まない層も一定数存在している。

車を所有したい理由としては、「移動の利便性」「自由度の高さ」「旅行や遠出のしやすさ」などが挙げられ、生活の質の向上を意識する声が目立った。一方で、所有したくない理由としては「維持費の負担」が最多であり、「興味がない」「所有の必要がない」といった声も続いた。都市部における公共交通の充実や、物価高騰も車所有のハードルを上げていると考えられる。

(出典:株式会社サクラス)

「若者の車離れ」を実感しているかという問いには、「そう感じる」「そう感じない」がほぼ拮抗しており、Z世代の間でも車に対する価値観は多様であることが浮き彫りとなった。ただし、カーシェアリングやレンタカーといった移動手段については、約5割が「便利だと思う」と回答しており、所有にこだわらない“使いたいときに使える”選択肢への支持が見受けられる。

特に都市部では、カーシェアリングの利便性が際立っている。アプリで予約できる手軽さ、短時間でも利用可能な柔軟性、そして駐車場や維持費の心配が不要というメリットが、Z世代のライフスタイルに合致しているといえるだろう。さらに、カーシェアを利用することで多様な車種に触れる機会が増え、所有に至るまでの中間的なステップとしても機能する可能性がある。

Z世代は車を「所有すること」よりも「利用できる状態にあること」に価値を見出している。免許を持ちながらも所有を選ばない層が増える中、カーシェアはまさに時代に即した選択肢といえる。若者の車離れは単なる関心の低下ではなく、移動に対する価値観のシフトである。今後は、こうしたニーズに応える新たなモビリティサービスの普及が、移動の自由を支える鍵となるであろう。

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