小田急電鉄株式会社は、東京・神奈川・静岡西部を対象としたMaaSアプリ「EMot」を提供している。
このアプリでは、対象のエリア内での移動について、「早く到着したい」「安い料金で行きたい」などさまざまな希望・条件に合わせて、電車やバス、タクシー、シェアサイクル、オンデマンドバスなど様々なモビリティを組み合わせた最適なルートを検索できる。
利用方法はシンプルで、トップ画面で行き先を入力するだけで複数ルートが提案される。行き先には、駅やバス停のほか、店舗や観光地の名前を入力することもできる。
また、電車やバスの運行状況や、目的地到着までにかかる時間など、リアルタイムでの情報チェックも可能。さらに、タクシーやオンデマンドバスなど一部モビリティについては、経路検索結果からそのまま手配できる機能の追加も予定されている。
EMotでは、経路検索のほか、周遊フリーパスや飲食のサブスクリプション、施設の入場などを可能とする「デジタルチケット」の利用も可能。スマホ一つで購入から利用までを完結できるため、移動時間や購入の手間を省いて快適にレジャーを楽しむことができる。
アプリ上のメニューマークから、「買う」をタップすることで販売中のチケットを確認できる。チケットの中には、期間限定のものや、EMotだけの特典がついたものも販売される。
さらに移動や旅を充実させる機能として、SNSやWeb上の口コミ情報をAIで解析して、話題のスポットを提案するサービスも備わる。この機能では、テーマに分類されたSNSやWeb上の写真つきの口コミ情報から行きたいスポットを選ぶと、自動で「周遊に最適なルート」および「すべてを周る所要時間」が提示される。ルートを保存して、実際に周りながらスポットの入れ替えや旅の記録も可能。周遊プランニング機能の対象エリアは「丹沢・大山エリア」および「江の島・鎌倉エリア」。
2022年3月には、小田急線全駅窓口でQRコードによる改札認証が開始されるなど、交通機関におけるデジタル化が進む。このような流れに伴い、同アプリの利用者増加も期待されるだろう。