(出典:株式会社電脳交通)
沖縄県豊見城市では、第一交通産業株式会社、株式会社電脳交通、株式会社ティアフォー、日本電気株式会社の5社が共同で、自動運転EVバスの実証運行を開始することとなった。運行は2024年10月8日から11月1日まで実施される予定であり、豊見城市の生活路線105番線の一部を自動運転EVバスで運行するものである。
(出典:株式会社電脳交通)
この取り組みは、豊見城市内の生活路線である105番線の全長28.2kmのうち、約11.7kmの区間を対象に自動運転車両を用いた運行を行う。実証運行の期間中は、最高速度35km/hでの走行が予定されており、運賃は無料である。また、運行業務は第一交通産業グループに属する株式会社琉球バス交通が受託している。出発地点は商業施設「イーアス沖縄豊崎」であり、ルートは反時計回りで運行される。停車駅は全25駅を予定しており、特にイーアス沖縄豊崎と道の駅豊崎の敷地内を通るルートも含まれる。
この実証運行に際し、2024年10月7日には「イーアス沖縄豊崎」において、自動運転EVバスの出発セレモニーとテープカットが行われた。多くの来賓や関係者が集まり、試乗会も実施された。さらに、豊見城市で開催される「とみぐすく祭・産業フェスタ」でも、市民や観光客を対象に無料試乗会が予定されている。このイベントは毎年約6.5万人の来場者が訪れる大規模なものであり、注目度が高い。
今後の展望として、2025年度には同ルートの一部区間で自動運転の「レベル4」認可取得を目指しており、これにより完全自動運転の実現を視野に入れている。豊見城市における自動運転EVバスの実証運行は、地域住民の移動手段としての利便性向上や観光客の利便性向上を図るとともに、今後の自動運転技術の発展に大きな影響を与える可能性があると考えられる。