（出典：新電元工業株式会社）
新電元工業は、2023年11月より、商用EV向けの50kW急速充電器「SDQC2F50シリーズ」の販売を開始する。これは、13年の歳月を経て既存の「SDQCシリーズ」を完全にリニューアルした後継モデルだ。
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カーボンニュートラル実現への取り組みの中で、EVは再生可能エネルギーの活用先として大きく期待されている。特に2023年には、商用EVや軽EVが市場に登場し、日常の交通手段としての存在感を増している。その中で、50kW急速充電器は市場の主要な存在となっており、その設置や保守に関するニーズが高まっていた。
新電元が新たに提供する「SDQC2F50シリーズ」は、商用EVの充電に特化している。このモデルは、大容量バッテリーを持つEVトラックやバス、そして多数の商用車に最適だ。従来の急速充電器が最大4.5時間の充電に限定されていたのに対し、新モデルは最大16時間の連続充電が可能だ。更に、この充電器は最新のCHAdeMO2.0.1規格にも対応している。
（出典：新電元工業株式会社）
充電器の設計においては、設置柔軟性と保守性が重視されている。薄型のデザインのため、既存の駐車スペースへの設置が容易だ。また、新電元独自の技術により、装置が高温になっても充電出力の低下がない。さらに、このモデルは課金なしのプライベート利用が可能で、充電の開始はボタン一つで簡単に行える。また、安全性も強化されており、保守作業を行う際のリスクを最小限に抑える設計が取り入れられている。
新電元は、今後のEVのさらなる普及を見据え、公共の充電スポット向けのモデルの開発も進めていく予定である。この取り組みは、持続可能な環境を実現するための重要なステップとなるだろう。