(画像出典元:upslash)
カーシェアリングの情報比較サイト「カーシェアリング比較360°」では、四半期ごとに主要事業者の市場動向を調査している。その最新の集計によると、2024年第四四半期(10月~12月)において、主要5社のステーション数および車両台数が増加傾向にあることが明らかとなった。
(出典:カーシェアリング比較360°)
2024年12月時点の主要5社の合計ステーション数は27,408箇所であり、2024年9月末と比較して3.7%(971箇所)増加した。事業者別に見ると、タイムズカーが市場を牽引しており、ステーション数は989箇所増の20,676箇所(前期比5.0%増)で2位以下を大きく引き離した。一方、三井のカーシェアーズは4,375箇所(1.8%減)、オリックスカーシェアは1,554箇所(3.7%減)とそれぞれ減少傾向にある。カリテコは459箇所(8.3%増)、ホンダエブリゴーは344箇所(33.3%増)と、堅調に拡大している。
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また、主要5社の合計車両台数は12月時点で59,143台となり、前期比3.8%(2,179台増)と順調に増加した。タイムズカーは2,046台増の47,696台(4.5%増)と、市場の約80%を占める圧倒的な規模を維持している。三井のカーシェアーズは7,959台(1.1%増)とわずかに増加したが、ステーション数の減少を考慮すると、エリアの集約が進んでいる可能性がある。オリックスカーシェアは2,390台(4.5%減)と縮小傾向が続いた。カリテコは590台(7.1%増)、ホンダエブリゴーは508台(30.6%増)と、それぞれ拡大した。
(出典:カーシェアリング比較360°)
都道府県別のステーション数を見ると、東京都が167箇所増の9,968箇所、大阪府が125箇所増の3,535箇所、福岡県が66箇所増の974箇所と、都市部を中心に増加が見られた。対照的に、沖縄県は17箇所増と伸びは小さく、新潟県、長野県、千葉県など一部地域ではステーション数の減少が確認された。
(出典:カーシェアリング比較360°)
車両台数の増加も都市部を中心に進み、東京都が558台増の20,709台、大阪府が396台増の7,484台、福岡県が220台増の2,298台と、それぞれのエリアでの需要が拡大していることが分かる。その一方で、沖縄県では車両台数が35台減の625台となり、新潟県(21台減)、長野県(14台減)、千葉県(15台減)など一部地域では減少傾向が見られた。全体として、カーシェア市場は引き続き拡大傾向にあり、特に都市部を中心にステーション数と車両台数の増加が続いている。