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ファブリカ調査:円安追い風で中古車の輸出需要が拡大、買取価格は10%上昇

投稿日 : 2025.12.04

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(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

株式会社ファブリカコミュニケーションズが公開した「車選びドットコム買取」の2025年11月版買取相場レポートによれば、中古車相場は依然として高値圏を維持しており、年内の売却が有利である状況が続いている。過去5年のオークション相場および同社の買取統計から算出した結果、今年の相場は昨年比で約10%高い水準で推移し、8月以降は再び上昇傾向へ転じている。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

相場を押し上げる最大要因は継続する円安と中古車輸出需要の増加である。政府統計「e-Stat」によれば、2025年1〜9月の中古車輸出台数は前年同期比約10%増の110万台超と堅調であり、特に新興国市場の需要が顕著である。これまで海外需要が限定的だった軽自動車まで輸出されるケースが増えており、幅広い車種で買取価格の上昇を招いている。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

また、中古車市場では3〜5年落ちの車両が依然として不足しており、供給制約が相場高止まりを後押ししている。年末商戦後にわずかな調整は見込まれるものの、その下落幅は限定的であり、2026年以降も高値維持の可能性が高いとみられる。一方で円安がさらに進行し、1ドル=160円台へ向かう場合、海外バイヤーの買い付け意欲が強まり、オークション価格が一段と上昇するシナリオも想定される。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

最新のボディタイプ別ランキングでは、国産車は軽自動車が27.4%で首位を維持し、次いでミニバン、コンパクトカーが続いた。一方、輸入車ではSUVが26.8%でトップ、セダン/ハードトップが20.1%で順位を上げた。特に輸入車のトラック需要が増加しており、トヨタ・ハイラックスのモデルサイクルや競合車登場が影響していると考えられる。

中古車の買い替えを予定している場合、年式が変わる前の売却が価格面で有利である。買取相場が歴史的高値水準にある今こそ、売却検討の好機といえるだろう。

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