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ファブリカコミュニケーションズ調査:円安と海外需要で高止まり、9月にかけ最高値更新の可能性

投稿日 : 2025.09.02

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(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

株式会社ファブリカホールディングスの子会社であるファブリカコミュニケーションズは、自社が運営する中古車一括査定サイト「車選びドットコムの一括査定」に基づき、2025年8月の中古車買取相場レポートを公表した。相場は前年と同水準で推移しつつも依然として高止まりしており、今後9月にかけて最高値を記録する見通しである。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

背景には円安と海外需要の拡大がある。特に東南アジア諸国では「初度登録から3年以内」や「5年以内」といった輸入条件が設けられており、登録5年以内の国産車の人気が高い。また高年式車でも海外需要があれば相応の値が付くケースも見られ、ディーラー査定では数万円だったスズキ・ジムニーJB23が、買取業者によって10万円超で買い取られる事例も報告されている。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

さらに市場を押し上げる要因として、5〜7年落ちの中古車供給不足が挙げられる。新型コロナ禍で新車生産が停滞した2020〜2022年に登録された車両は台数が少なく、今後数年間は流通台数の減少が避けられない。需要超過が続けば、買取価格はさらに上昇する可能性がある。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

ボディタイプ別ランキングでは、国産車は軽自動車が29.1%でトップを維持し、以下ミニバン・コンパクトカーが続いた。輸入車ではコンパクト/ハッチバックが首位を維持する一方、SUVやセダンも高い比率を占め、人気が分散している。こうした傾向は、燃費や維持費の安さを理由にした軽自動車の安定した需要、また多様なライフスタイルに対応できる輸入車の選好を反映していると考えられる。

中古車相場は為替、市場輸出、新車供給といった外部要因に左右されやすいが、当面は高値基調が続くとみられる。国内市場では販売価格高騰が影響し厳しい状況が続く一方、買取希望者にとっては高額査定が期待できる有利な局面にある。ファブリカコミュニケーションズは、今後も過去データをもとに相場分析を継続し、ユーザーに有益な情報を提供していく方針である。

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