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ファブリカが9月統計を発表:中古車登録台数は前年超え、流通増と高値続く市場

投稿日 : 2025.11.12

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(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

株式会社ファブリカホールディングスの完全子会社である株式会社ファブリカコミュニケーションズは、運営する中古車情報サイト「車選びドットコム」にて、2025年9月の中古車市場動向をまとめた『中古車市場統計レポート』を公表した。新車・中古車登録台数の推移や、ボディタイプ別販売傾向などを通じて、現在の中古車市場の実情を明らかにしている。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

同社の分析によると、9月の新車登録台数は前年同月比97.6%とやや減少した一方で、中古車登録台数は106.7%と増加した。新車不足が続く中で、代替需要が中古車市場へと流入している状況である。特に、昨年は新車供給の遅れにより流通量が減少していた反動もあり、今年は登録数が回復傾向にある。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

ただし、市場では依然として“高値”が続く。背景には、2020年のコロナ禍による新車販売減少の影響で「5年落ち」車両の供給が減少していること、さらに円安による輸出需要拡大が挙げられる。その結果、人気車や高年式車に買い付けが集中し、販売店では在庫確保が難しい状況が続いている。

一方、オークション市場ではデジタル化の進展が顕著で、2025年度上期の出品台数は前年比15.9%増と過去最多を更新した。紙の出品票廃止など効率化が進む一方、人気車に入札が集中し、成約率は65.6%とやや低下している。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

車種別では、トヨタ「プリウス」が引き続き1位を維持し、ホンダ「N-BOX」シリーズ、日産「セレナ」などが上位を占める。ボディタイプ別では軽自動車がシェア30.3%でトップを堅持し、次いでコンパクト/ハッチバックが15.7%で2位となった。

市場全体としては流通量の増加と高値が並行する“ねじれた構造”が続いており、仕入れ判断と在庫管理の巧拙が販売店経営の鍵を握る局面にあるといえる。

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