
(出典:株式会社NearMe)
移動課題の解決に取り組む株式会社NearMeは、飯山市が実施する「いいやま相乗りタクシー」の実証実験に参画し、東日本旅客鉄道株式会社が開発するシステムと連携して配車システムの提供を行う。本取り組みは、日本版MaaS推進・支援事業の一環として行われるもので、市民から観光客まで誰もが使える持続可能な移動サービスの構築を目指す。

(出典:株式会社NearMe)
「いいやま相乗りタクシー」は、飯山市・野沢温泉村・木島平村の広域で運行され、同方向・近時間帯の利用者同士を自動的にマッチングして効率的に送迎する仕組みだ。ニアミーのWebアプリまたは電話で事前予約が可能で、相乗りが成立しない場合でも1組から運行される。
運行は長電バス、長野交通、戸狩ハイヤーの3社が担い、午前7時から22時まで利用できる。料金は目的地到着後に車内で支払う方式で、現金のほかSuicaやクレジットカードなどキャッシュレス決済にも対応する。飯山市民や観光客を対象とした「相乗り割引」(20〜30%)に加え、高齢者など特定市民には最大80%の割引が適用される。
交通系ICカード「Suica」を活用した割引クーポン連携も導入され、JR東日本が推進する地域交通のデジタル化とも連動。アプリを活用したシームレスな移動体験の提供を通じて、地域MaaSの高度化を図る。
ニアミーはこれまでも全国各地で空港送迎や観光地のシェアモビリティを展開しており、今回の連携により地方都市における公共交通の新たな形を提示する。飯山発の「いいやま相乗りタクシー」は、移動を支える共助モデルとして、地域に根ざした持続的なモビリティの実現を目指す。