(出典:Lime株式会社)
Lime株式会社は、2024年11月7日に沖縄県那覇市で電動マイクロモビリティシェアリングサービス「Lime」の提供を本格的に開始した。東京に次ぐ国内二都市目の展開であり、沖縄県での電動シートボードのシェアリングサービス提供は初となる。
那覇市は沖縄県の政治、経済、文化の中心地であり、多くの交通課題に直面している。自家用車依存の高まりと公共交通機関の利用減少が進む中、交通渋滞と環境問題が深刻化している。加えて、2023年の観光客数は823万人を超え、45%の増加を記録したことで、オーバーツーリズムが顕在化しており、特にレンタカーによる道路混雑が問題となっている。
(出典:Lime株式会社)
Limeは、これらの交通課題を解決するため電動キックボードと電動シートボードの2種類の車両を那覇市内に配備し、40のポートを設置した。特に、座って運転する電動シートボードは初心者にも扱いやすく、長時間の利用に適しており、観光客はこれを利用して市内の観光スポットを効率的に巡ることができる。また、これらの車両には観光客の買い物袋などを収納できるスペースがあり、地域経済の活性化にも寄与する。
料金は、30分パスや60分パスなどが設定されており、利用者はLimeアプリを通じて車両を予約し、ポートで返却するシステムである。安全性を高めるためにはアプリを通じた安全教育と事前テストが必須であり、自賠責保険と対物・対人賠償事故保険も導入されている。