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Luup、愛媛県南予南部で電動キックボードシェアを開始、公共交通の二次交通課題に挑む実証実験

投稿日 : 2025.09.01

愛媛県

モビリティ

(出典:株式会社Luup)

株式会社Luupは、自治体や企業が主体となって導入できる「LUUP for Community」の一環として、2025年8月1日から11月30日までの期間限定で、愛媛県南予南部地域にて電動キックボードのシェアリングサービス「LUUP」を提供する。同地域での公共交通実証事業に協力し、地域の移動課題解決と観光促進を目指す。

(出典:株式会社Luup)

南予南部は宇和島市、愛南町、鬼北町、松野町から構成され、リアス式海岸や山々が織りなす自然景観に恵まれた観光地である。一方、急速な人口減少や高齢化、自家用車依存の高まりによって、鉄道やバスなどの公共交通の利用者は減少し、その存続が危ぶまれている。とりわけ公共交通機関を降りた後の移動手段が乏しいことが、利用促進の大きなネックとなってきた。

今回の実証では、駅やバス停前にLUUPのポートを設置し、電動キックボードによる移動を可能とする。これにより公共交通と目的地を結ぶ「二次交通」の不足を補い、観光客や住民の利便性を高めることを狙う。愛媛県地域公共交通網再編協議会の西山隆彦会長も「LUUPの導入は沿線周遊の促進や地域活性化に大きく寄与する」とコメントしており、観光と生活の双方において効果が期待されている。

Luupは「街じゅうを駅前化する新しい短距離移動インフラ」を掲げ、全国各地で電動キックボードや自転車のシェアサービスを展開している。都市部では通勤・通学や買い物など日常利用が進む一方、地方では公共交通の補完としても導入が広がりつつある。ポートの設置は不動産の遊休地活用にもつながり、地域の移動ハブとして機能する。

南予南部は豊かな自然と食文化に恵まれた地域であり、観光資源を活かしながら、持続可能な交通体系の再構築を進めている。今回の実証実験は、地域全体で自家用車依存からの転換を図る取り組みの一環であり、今後の展開によって地方におけるモビリティの新しいモデルケースとなる可能性がある。Luupは自治体や交通事業者、観光団体と連携しながら、地域活性化と移動の自由度向上を両立させる社会づくりに貢献していく。

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