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Luup、三輪小型ユニバーサルカー『Unimo』を発表、アイシンと共同開発し大阪・関西万博で初披露

投稿日 : 2025.09.30

大阪府

モビリティ

(出典:株式会社Luup)

株式会社Luupは、街じゅうを「駅前化」するインフラの実現を掲げ、幅広い世代に対応可能な三輪・小型のユニバーサルカー「Unimo(ユニモ)」のコンセプトモデルを発表した。本車両は株式会社アイシンとの共同開発で、デザイン面は株式会社GKダイナミックスが協力している。2025年大阪・関西万博の「スマートモビリティ万博」におけるロボットエクスペリエンスで初披露される。

国土交通省によれば、全国に2,057の「交通空白」地区が存在し、その大半は解消に向けた取り組みが進んでいない。人口減少や高齢化、運転手不足によって地域交通の維持は都市部でも深刻化しており、新しい移動手段が求められている。こうした課題を背景に、Luupはマイクロモビリティを活用した解決策を提示してきた。すでに電動アシスト自転車や電動キックボードを展開し、ポート数は14,500カ所以上に拡大しているが、利用者層をさらに広げるため、高齢者も安心して利用できるユニバーサルな車両開発に踏み切った。

(出典:株式会社Luup)

Unimoの特徴は、三輪構造による安定性と、アイシンの「リーンアシスト制御」技術による走行性能を併せ持つ点にある。これにより、二輪車並みのコンパクトさを維持しながら、年齢を問わず安心して乗れる安定感を実現した。また、免許不要で16歳以上から利用可能な「特定小型原動機付自転車」の区分に適合するため、都市部の短距離移動や高齢者の免許返納後の足としても期待される。さらに、LUUPのシェアリングポートに収まる設計やIoTモジュール搭載により、既存サービスとの親和性も確保している。

今回のコンセプトモデル公開を機に、Luupは試乗会や実証実験を重ね、2026年度中の複数地域での社会実装を目指す。デザイン性や利便性だけでなく、多様な人々が安心して利用できる移動手段としての普及を視野に入れており、今後は自治体や企業と連携して導入を進めていく方針だ。ユニバーサルなモビリティ「Unimo」は、交通空白解消と誰もが移動しやすい社会の実現に向けた新たな一歩となる。

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