(出典:有限会社アット・ライン・サービス)
沖縄の観光業界が直面する深刻な課題がある。それがレンタカー不足だ。コロナ禍が一段落し、観光客の需要が大きく回復した現在、供給側の車両数が追いついていない。この夏、特にレンタカー不足が深刻化すると見られる沖縄において、ホテルとの協業から新たな解決策が提案された。
有限会社アット・ライン・サービス(東京都北区)は新規事業として、大和リゾート株式会社「Royal Hotel 沖縄残波岬」(沖縄県中頭郡読⾕村、総⽀配⼈ 菅原裕⼀)と協業し、読谷村でe-bikeと電動アシスト自転車のレンタサイクル事業を2023年6月26日より開始すると発表した。e-bike「MOVE X」「MOVE XS」や乗りやすい電動アシスト自転車を提供し、観光地での移動手段として利用することができる。
地方観光地では、観光スポット間の移動が課題となることが多い。特に、読谷村は観光名所が点在し、坂も多い地形であるため、徒歩での移動は難しい。電動アシスト自転車であれば、気軽に移動でき、旅行プランの自由度も広がる。また、エンジンを使わないことから、環境への配慮にも優れ、SDGsなど社会的な貢献への意識も高まる中、地域のニーズにフィットする二次交通として期待が寄せられている。
(出典:有限会社アット・ライン・サービス)
さらに、Royal Hotel 沖縄残波岬では、夏休み期間となる7月14日から9月25日までの期間、空港リムジンバスに加えて、同村のホテル日航アリビラと共同で宿泊者限定の無料シャトルバスを運行する。これにより、空港とホテル間の移動はバスを利用し、ホテル周辺の観光はレンタサイクルで行うことが可能になり、より経済的で環境に優しい旅行スタイルを提案する。既に、村内の坂が多い地形に対し、「電動アシスト自転車が最適」と利用者から好評を得ており、この夏の観光シーズンに向けてさらなる期待が寄せられている。
新たなレンタサイクルの導入は、高まるレンタカー需要への有力な対策であると同時に、地方観光地の課題解決に向けた大きな一歩となる。Royal Hotel 沖縄残波岬の新たな取り組みにより、旅行者の自由度が高まり、地域観光がより活発化することが期待される。環境に優しい新たな沖縄の旅行スタイルの実現へ、これからの展開が注目される。