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鹿児島市に「Uber Taxi」上陸、訪日客増加に対応した新たな移動手段

投稿日 : 2025.12.03

鹿児島県

モビリティ

(出典:Uber Japan株式会社)

Uber Japan株式会社は、スマートフォンアプリ「Uber」を通じてタクシーを呼べる「Uber Taxi」を、2025年11月19日より鹿児島市内全域(桜島を除く)で提供開始する。県内でのUber Taxi展開は今回が初であり、全国展開を目指す同社にとって39都道府県目のエリアとなる。増加する観光需要や移動ニーズの多様化を背景に、市内の交通利便性を高める狙いである。

鹿児島市では訪日外国人宿泊客が前年比77%増と大幅に伸びており、鉄道やバスで行きにくい観光地への移動手段確保が重要な課題となっている。Uberアプリは70カ国以上、約50言語に対応し、チャットも自動翻訳されるため、外国人旅行者でも言語の壁を感じることなく配車を依頼できる。既にアプリを起動する旅行者は多く、市内でのサービス開始は高い需要に応えるものである。

また、2025年7月から提供されている「Uber シニア」機能により、高齢者にも利用しやすい環境が整備されている。文字・ボタンを大きく表示するシンプルモード、家族が代わりに配車できる代理配車機能、乗車状況を見守れる機能など、安全性と利便性を両立した設計となっている。高齢化が進む地域において、外出支援ツールとしての役割も期待される。

Uber One会員の増加もあり、国内でもUber Taxiの利用は日常化しつつある。自動決済機能や多言語チャット、リアルタイムの車両位置表示などの先進機能により、初めて訪れる土地でも安心して移動できる点が支持されている。乗客とドライバーが相互評価するシステムもサービス品質の維持に寄与している。

鹿児島市でのサービス開始にあたり、Uber Japanは地域のタクシー事業者と連携し、市民・観光客・ビジネス利用者の多様な移動を支える体制を整える方針である。タクシー不足が指摘される時間帯や地域においても、スマートフォンから迅速に配車できる環境は、市内交通の補完として機能すると考えられる。

本サービスは、鹿児島市の観光回復を後押しするとともに、高齢者や訪日客など幅広い層の移動課題を解決するモビリティとして期待される。今後もUber Japanは全国のタクシー事業者と協力し、47都道府県展開の実現へ向けて取り組みを加速していく見通しである。

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