沖縄県石垣市とカーシェアプラットフォーム「Anyca(エニカ)」を運営している株式会社株式会社DeNA SOMPO Mobilityは、石垣島内の「関係人口」を対象とした移動手段の確立や多角化をカーシェアの活用によって達成するため、包括連携協定を締結したと発表した。
「関係人口」とは、その地域に住んでいる「定住人口」や観光で訪れる「交流人口」以外で、地域と多様な関わりを持つ人々を指す。具体的には、その土地が好きでたびたび訪れる人、その地域にルーツを持つ人、過去に定住や労働をしていた人、などだ。
石垣市にたびたび訪れる関係人口にとって、これまではバスやレンタカー・タクシーが主流な交通手段だった。しかし現在、コロナで落ち込んだ観光需要が回復する中で観光人口が増加したため、関係人口の移動手段の供給不足が懸念されている。
そこで今回、石垣市はカーシェアサービス「Anyca(エニカ)」と包括連携協定を締結することで、①石垣市の関係人口に向けた交通手段の多角化 ②持続可能で自由な島内の移動手段の確立 ③市民と関係人口との交流機会の創出 を目指すという。
具体的には、関係人口を対象に公用車のカーシェアを行ったり、また市内で「Anyca Official シェアカー」の展開をし、市民が所有するクルマのAnycaへの登録をサポートするなどの取り組みが予定されている。
●Anyca(エニカ)とは
誰とも対面せず無人で受け渡しができる非接触型のカーシェアサービス。“乗ってみたいに出会える”カーシェアアプリをコンセプトに掲げており、対象車両はSUVにオープンカー、ミニバン、キャンピングカーやトラックまで幅広い。個人オーナーだけでなく、ディーラーの車両も利用できる点が特徴。現在、東京と神奈川をメインに100ステーションを展開している。