5月3日。BMWグループとメルセデスベンツ・グループは、両者が合弁設立したカーシェア会社「SHARE NOW」をステランティスに売却することで合意したと発表した。
BMWグループと旧ダイムラー(現メルセデスベンツ)は、2019年に共同出資し、5社の合弁会社を設立した。その内の1つが、カーシェアリングサービスを提供する「SHARE NOW」だ。
「SHARE NOW」は、BMWグループの「DriveNow」と旧ダイムラーの「car2go 」、2つのサービスが組み合わさる形で誕生。両グループは3年にわたり、当社をヨーロッパのカーシェアリング業界におけるマーケットリーダーに発展させるべく事業を展開してきた。
その甲斐もあり、現在、「SHARE NOW」は世界30箇所以上の都市に合計2万台を超える車両を配備。顧客の総数は400万人以上に達している。今後もより利用者数を増やし、都市部の車両総数を減らすことで環境負荷軽減も目指していく方針だ。
BMWグループとメルセデンスベンツは「SHARE NOW」を売却することで、モビリティ合弁事業を再編し、今後より成長が見込まれるデジタルマルチモビリティの「FREE NOW」と、 EV充電の「Charge now」に注力していく。一方、「SHARE NOW」を買収する決定をしたステランティスは、当社のモビリティ子会社「Free2move」の事業を強化していくという。