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パブリックテクノロジーズ、小松市南部で「南部乗合ライドシェア」実証実験を開始、AI配車で地域交通の持続性確保へ

投稿日 : 2025.10.01

石川県

ライドシェア

(出典:株式会社パブリックテクノロジーズ)

株式会社パブリックテクノロジーズは、石川県小松市と連携し、2025年11月4日から「南部乗合ライドシェア 実証実験」を開始する。本事業は、国土交通省「交通空白解消等リ・デザイン全面展開プロジェクト」の「交通空白」解消緊急対策事業を活用し、同社のAI配車システム「パブテクAI配車」を導入するものである。対象地域は小松市南部の符津・矢田野・粟津・那谷校区で、平日日中の移動需要に対応する。

(出典:株式会社パブリックテクノロジーズ)

小松市南部では、粟津駅周辺に生活拠点が集まる一方で、路線バスの大幅な減便やもともと公共交通の便が乏しい地域が存在している。さらに二種免許を持つドライバー不足が深刻化しており、移動手段の確保が大きな課題となってきた。こうした背景のもと、地域住民・交通事業者・行政が一体となって持続可能な公共交通モデルを構築することが求められている。

実証運行では、午前300円から午後200円からと利用しやすい料金設定を採用。電話予約や現金決済にも対応し、高齢者を含む幅広い利用者が使いやすい仕組みを整備した。さらに、ドアツードアでの送迎や柔軟な経路設定が可能であり、地域のニーズに応じたきめ細やかな運行を実現する。

パブリックテクノロジーズは2023年度から小松市ライドシェアの運営に関わり、地域住民との信頼関係を築いてきた。今回の取り組みでは、既存の知見とAI技術を活かし、交通資源を効率的に活用するモデルを提示する。今後も地域との対話を重ねながら、持続可能な交通サービスの確立を目指す方針である。

同社が掲げる「Japanese Dynamism―地域から世界へ、日本を躍動させる―」の理念のもと、小松市での取り組みは全国の交通空白地域に広がる可能性を持つ。デジタル技術を駆使した配車システムによって、地域交通の利便性と持続性を両立させる挑戦は、今後の公共交通のあり方を示す先進事例となるだろう。

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