株式会社ジョイカルジャパンは、カーリース利用者539名を対象にした意識調査の結果を発表した。この調査は、カーリースの利用状況および今後の利用意向に関するものである。
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出典:株式会社ジョイカルジャパン
調査結果によると、カーリース利用者の約6割以上が、これまでの利用期間が合計「5年未満」であると回答している。現在もカーリースを利用している人は62.7%にのぼり、そのうち93.5%が今後もカーリースの利用を続ける意向を示している。カーリースを好む最大の理由としては、月々の支払いが定額であることが挙げられており、これは回答者の61.1%によって選ばれた。他には、「メーカー保証が付いている」「初期費用がかからない」といった点が利点として認識されている。
出典:株式会社ジョイカルジャパン
しかし、カーリースを今後利用しないと考えている人も存在する。その主な理由としては、「購入するよりも割高である」との回答が50%で最も多く、これには「中途解約ができない」「自分の所有物にならない」といった意見も含まれている。
約7割の回答者がカーリースにおいて「車を借りている感覚」を実感していると回答した。この感覚の背景には、「返却義務がある」「ディーラーからの走行距離や維持状態に関する要求が多い」といった理由があった。
この調査結果から、カーリースが多くの利用者にとって魅力的な選択肢であり続けていることが明らかである。月々の支払いの明瞭さやメーカー保証などのメリットが、利用者にとって大きな魅力となっている。しかし、総支払額の高さや自動車の所有感に関する問題点も浮き彫りになっており、カーリースのサービス提供者はこれらの点に対しても注意を払う必要がある。
物価高騰の背景の中で、カーリースは家計に優しい選択として注目されている。特に、地方など車が生活に欠かせない地域では、定額支払いとメンテナンスや保証を含むサービスが家計を支える重要な役割を果たしている。